春の妖精たち (五) エンレイソウ |
円山原始林の日当たりのよいところではエンレイソウも咲いてました。
赤褐色の花は早春の枯葉の中では目立ちませんが、神秘的な魅力のある花ですね。
エンレイソウは北海道から九州まで広く分布していますが
北海道は、日本産のすべての種が見られるエンレイソウ属の王国だそうです
昨年もコメントしましたが、この花はすべて『3』で構成されていることに興味をそそられます。
属名は『3を基数にしたユリ』の意味で、3枚の葉、花びらに見える3枚のガク片
雄シベは3の2倍の6つ、雌しべは1つで先が3つに裂けている・・とすべて『3』で
構成されています。
エンレイソウ(延齢草) ユリ科
3枚のガク片、6つのオシベ、先が3つに裂けたメシベ
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2005年春、北大植物園で赤い花弁をつけた花を見つけました。
通りかかった職員にこれは?と聞くと、普通のエンレイソウと教えてくれました。
たまたま栄養状態が良くてこうなったと・・。
気になるので調べてみると、梅沢俊さんの『北の花つれづれに』に、これとよく似た花
ヒダカエンレイソウが載ってました。
ヒダカエンレイソウはエンレイソウと白い花弁を持つミヤマエンレイソウとの雑種だそうです。
もっと詳しく観察しようと北大植物園に行くと、あら不思議・・見事に姿を消してました。
しつこく質問したので抜かれちゃったのかしら・・
それ以来、植物園にエンレイソウを見に行きたいという気が失せました・・(+_+)
これは何だったのでしょう・・ヒダカエンレイソウだったのでしょうか・・
赤い花弁をつけたエンレイソウ? 写真は2枚とも2005年5月